豊臣秀吉の城下町として自由な商業や工業が奨励された長浜は、商工業で栄えました。
中でも、浜ちりめん、蚊帳、ビロードは長浜の特産品として、近江商人たちの手によって日本各地に運ばれました。
大阪・京都と北陸とをつなぐ北国街道が町を抜け、琵琶湖を水運に利用した湖上交通の要衝としての長浜は、
栄華をきわめたといってよいでしょう。

豊かな暮らしと蓄積した富はまた、高度な文化を育みました。
いまでは、長浜は芸術･芸能の盛んな都市であるとの評価があたえられています。

豊かで美しく、しかも厳しい自然もまた、ここに暮らす人びとの価値観を形成し、感性を磨いてきました。
琵琶湖と伊吹山とに挟まれた長浜は狭小な土地で、冬は積雪が１メートルちかくに及ぶこともあります。
ひたむきに生きる努力を怠ることのできない土地です。

それだけに春の訪れを喜び、自然と対話を楽しむ暮らしをしてきたといえます。
私たちに自信と誇りを与えてくれるのは、湖北・長浜の雄大な自然に磨かれた感性と文化性に富んだ歴史なのです。

湖北という土地と自然とともに歩んできた私たちは、企業活動の基本的な姿勢を次のように規定しています。